澤口雅彦レポート~さわレポ6~ —ゴールデンウィークもボールとともに—

岡山駅前のイコットニコット。皆さんは行かれたことあるだろうか。
かつて同じ場所にあったドレミの街に比べ、建物内の雰囲気もより一層明るくなった印象を受ける。

今回はゴールデンウィークのイベント企画で、「キッズファミリーサッカー教室」、「テクニック向上プロジェクト」の2つのイベントがイコットニコットで行われた。
このイコットニコットの屋上にファジアーノのフットサルコート(ファジアーノ岡山フットサルパーク)があり、その受付は5階で行われている。
そこではちょっとしたグッズも購入できる。

フロアや店内も改装されていて、5階の受付はファジアーノのエンブレムが描かれ、ファジレッドの店内は気分を盛り上げてくれる。今回はイベントを行うために来たのだが、初めて見た時はビックリさせられることが多かったこともあり、一人でテンションが上がってしまった。

この5階のフロアには、昔のファジアーノの試合やサポーターの写真が壁一面に貼られている。
ゴール後の選手の笑顔や、三村真(現 テゲバジャーロ宮崎)と当時ファジアーノから横浜FCに移籍した渡邊一仁による球際の戦いの場面も見られる。

この写真の数々にも驚くところだが、圧巻なのは屋上に続く階段である。
階段の壁もファジレッド一色になっていて、モノクロに加工されたシティライトスタジアムでの試合の様子が載っている。
さらに階段を上がると、歴史を感じさせる名場面の数々。
見ているだけで昔を思い出し、心が熱くなってくる。
それらの写真を見て気分が高まり、さらに階段を上がると、とどめの一言。

テンションがMAXになったところで、青空が広がる屋上に出る。
人工芝のフットサルコートが一面あり、開放感のある屋上でサッカーが楽しめる。

今回はゴールデンウィークにぴったりな企画として、親子のサッカー教室が午前中に行われた。
パパ、ママ、お爺ちゃん、お婆ちゃんに連れられて来た子どもたち。
フットサルコートに入り参加するパパ、ママたちは、もちろんサッカー経験者ばかりではない。連休をどう過ごされたのか、家で過ごす時間が多く、いつもよりお酒を飲みすぎてしまったパパも中にはいたのではないか。
そんななか参加されたパパは、最後の試合で親と子に分かれた試合で、子ども側のチームに入りムキになってプレーする私には困ったことだろう。

普段、体を動かす機会が減ってきた日常において、慣れ親しんだ公園ではなく、環境を変えて子どもと一緒に体を動かせることは新鮮だと思う。
スクールに通っていない子どもたちも、親が一緒ということで不安は軽減されるので参加しやすい。いろんな地域から参加した子どもたちと、サッカーを通して交流することで人としても成長できる。
その成長した姿を身近で感じられるのは、親としても嬉しいことだと思う。

いよいよ教室が始まり、最初のウォーミングアップでは子どもと一緒に走りながら体をほぐしていくのだが、子どもたちの元気に翻弄される親たち。
すでに疲れを感じ始めたパパとママ。

親子でボールを使ってコーンの間をドリブルで通過したり、パスを通して通過していく。
だんだんと親子でコミュニケーションが取れてくると、最後には他の親子と競い合うことで、子どもとの関係性を高めていく。

ニコニコとサッカーを楽しむ子どもとともに、親たちにも笑顔があふれる。
改めて親子が笑顔になれる時間を提供できることに嬉しさを感じた。

最後には待ちにまった試合の時間。
親 vs.子どもで熱い戦いが繰り広げられた。
勝つことに貪欲な子どもたちと、どんな勝負事でも勝ちたいと思ってしまう澤口による作戦会議を眺める親たち。
結果は皆さんのご想像通り、もちろん子どもたちの勝利で終わった。

あっという間に一時間が経ち、終了の時間がきてしまった。
子どもも、親もリフレッシュできたのか、笑顔で帰られる親子が多く見られた。
子どもと関わる有意義な時間になっていたら嬉しい。
今後もこのようなイベントを提供していきたいし、ぜひ日常から離れたところで、子どもと触れ合う時間や、ご自身でサッカーの本質の部分を感じる機会を作ってはいかがだろうか。
実際プレーすることで新たな発見や、よりサッカーが楽しくなることと思う。

一緒にプレーできる日を楽しみにしております!

今回ご参加の皆さんと!


澤口雅彦
ファジアーノ岡山に2009~2018シーズン在籍し、2020シーズンをもってプロサッカー選手を引退。
2021年3月下旬に株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブに入社し、新設した『クラブコミュニケーター』として、事業部門、および普及スクールコーチを担務し、地域とクラブの発展に寄与する活動をしてまいります。


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