一森選手が14歳に伝える、姿勢と覚悟

広報の森井です。

ファジアーノ岡山のゴールキーパーとして活躍する、一森純選手。
https://www.fagiano-okayama.com/club/profile/2019/gk22.php

一森選手は今季 #DAZN週間スーパーセーブ にこれまで13回選出されていることからも示される通り、ゴールキーパーとしてチームに大きな貢献をしています。

そんな一森選手が第5回目のよのなか科に、ゲストとして登壇されました。

よのなか科とは・・
将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指して、プロの競技者を目指す人材にとって適切な“キャリア” についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施する「キャリア・デザイン・サポートプログラム」。
Jリーグが2010年より文部科学省の競技スポーツキャリア形成支援事業を業務受託。ファジアーノ岡山では2013年より、ファジアーノ岡山U-15(U-14/中学2年生)を対象に毎年実施。

これをお読みの皆さんはご存知の方も多いかと思いますが、一森選手は18歳の時、22歳の時にそれぞれファジアーノ岡山に練習生として練習に参加しています。

当時契約には至らず、一森選手は大学卒業直後、プロサッカー選手としてではなく社会人サッカー選手として、当時JFLに所属していたレノファ山口FCでそのキャリアをスタートすることとなりました。

今回のよのなか科では、そんな一森選手がどんな信念で、どのように目標を持って選手としての成長を目指してきたのか、本人からとても熱い言葉で語られました。

話がとても多岐にわたったため、個人的に印象に残った言葉を記します。

  • 失敗するなら真剣にやって、これでもかと準備をして失敗すること
  • 常に全力でやること。サッカーは日常が出る
  • いつも絶対勝つと思ってやってきた。だから高校も大学も社会人もJリーグも、試合前はいつでも緊張して吐きそうになる
  • 選択肢を持つことができる状態であること。そして自分で選ぶと責任が生じる
  • 自分の成長スピードを最大化するために、色々な名選手の良いプレーを参考にする。だから特定の尊敬する選手はいない
  • 試合中に失敗しても落ち込む姿は絶対に見せない。ただし終わったら思い切りへこむ。悔しくて一睡もできないことも日常的にある
  • ルーティンは意識して取り組んだが、自身が成長するためにはそれを超えたところで勝負する必要を感じたため、今はルーティンを持たないこととしている

一森選手からは「あくまで自分の経験談。全員に当てはまるとは限らないという前提で聞いてほしい」との発言も。
一通りU-15の選手たちからの質問も終わり、今度は保護者の質問タイムに。

やはり気になるのは食事のようで、その点に質問が集中しました。

食事の摂り方について自身で学んだ知識を事細かくアドバイスとして伝える一森選手。「揚げ物は一切食べない」「炭酸飲料も口にしない」「食事を摂るタイミングに気を配る」など、一森選手が日々の食事で気をつけていることが紹介されました。

自分がどうすれば少しでもサッカー選手として成長できるかを考え抜き、勉強し、実践される一森選手の日々の様子が、ありありと伝わってくる時間となりました。

まだまだ実感がわかないかもしれない中学2年生の選手たちのキャリアに対する考え方やサッカーとの向き合い方に、とても参考になる講義となったであろうことは、アカデミー選手たちの表情を見れば明らかでした。

最後に講義が終わった後、個人的に聞きたかった質問があり、一森選手の下へ。

常に全力で、とアカデミーの選手に訴える一森選手に私がしたかった質問は、「サッカーをやめようと思ったことはなかったのか?」ということでした。

それに対して一森選手は次のように回答されました。

「サッカーをやめようと思ったことはないけど、ただサッカーができない状況になりそうになったことはありました。その時、サッカーを続けるためにはお金を貯める必要があったため、大学入学後1年間はサッカーをせずに空いた時間でひたすらアルバイトをした。そこで大好きなサッカーができなくなるかもしれない恐怖を知ったので、それからサッカーをやめようと思ったことは一度もないです」

様々なハードルがありながらも、目標に向かって真っすぐ進み続けて、一つずつ勝ち取ってきた一森選手。
発する言葉の一つひとつに、確かな心強さを感じた次第です。

今季リーグ戦も残り2試合、そして明日はホーム最終戦、満員が予想されています。
ご来場される皆さま、そして来場が叶わずともチームに声援を送ってくれる皆さまとともに、一丸となって戦います!

一森選手が14歳のときにつけていたノート

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